ザ・ルイガンズ スパ&リゾートのレストラン
概要
所在地:〒811-0321 福岡県東区西戸崎18−25 THE LUIGANS Spa & Resort
ホテルのレストランです。宿泊客以外でも利用できます。詳細はこちら。 https://www.luigans.com/restaurant/maindining/
利用してみて新築と思っていましたが調べてみると改修であることがわかりました。
沿革
1987年にホテル海の中道として建設
設計者 :株式会社環境開発研究所九州事務所、株式会社三浦紀之建築工房
施工者 :株式会社錢高組福岡支店、株式会社竹中工務店九州支店
所有者 :住宅・都市整備公団
2007年に運営主体が現在のプランドゥーシーに
2019年に株式会社 乃村工藝社A.N.D.クリエイティブディレクター小坂竜氏のデザインにより現在の内装になった模様
https://www.and-design.jp/ja/projects/?type=1
内観について
色使い、粗めのテクスチャーなどからメキシコの建築家ルイス・バラガン(1902-1988)をオマージュしていることが一目でわかります。ホテル自体のコンセプトになっているようです。元設計の三浦紀之建築工房さんのHPの写真(https://www.miuranoriyuki.com/case/business/083uminaka.html)に1987年建設当時のレストランの写真が掲載されていますが、壁、天井などの外形は今と大きく変わっていない様子です。ですが、色、装飾によって雰囲気がガラリと変わっています。バラガンが用いたような紫・黄・ピンク・赤などの色が豊富にあり要素は多いけれど、ゴチャゴチャせずうまくまとめているという印象です。リゾート感が演出され非日常が味わえます。メキシコに来たみたいです。
設計する目でみるとコストを抑えつつ高級感を出すアイデアが豊富にあってとても勉強になります。
客席は面積に対して少なめでゆったり座れる感じです。オススメはソファー席。
天井はレンガ模様が描かれています。建築関係でない人は気がつかないかもしれません。設計の人は擬似の仕上げを避けがちですが、改修でコストを抑えつつ雰囲気を出す手段として参考になりました。外のプールに反射した光が天井をはって揺らいでキレイです。
ハイサイドのレリーフが異国感を感じさせてくれます。
壁柱にリブがついているのは元の建設時からのようですが紫に塗ってもベタ塗りの印象にならないことに寄与しているようです。
照明が区画ごとに違っていて雰囲気に変化があります。
朝食ビュッフェが大人1人2,600円で食べられ、水・日は同金額で座禅体験もできます。(2022年8月時点)
https://www.luigans.com/topics/breakfast_plan/
手軽にメキシコに来た気分を味わいたい方にオススメの場所です。