設計の流れー新築編ー

以下に、新築における設計の進め方を説明します。各ステップでの設計の業務内容とおおよその料金を記載します。ご依頼いただいた場合の参考にご覧ください。

以下に記載する設計料は一般的な住宅規模で木造の場合の料金設定です。中規模、大規模の建築、木造以外の建築の場合には都度お見積り致します。

ステップ1:相談

想定される使い方、予算、好みの見た目など、現時点でお持ちの理想についてお伺いします。

理想と言われても漠然としていると思いますので、事例をお見せしながらそれに近い、遠いといった議論をして”思いの掘り下げ”をしていきます。

まだ土地が決まっていなくてとりあえず話を聞いてみたいという場合にも設計を依頼されるか否かに関わらずお役に立ちそうな情報をご提供いたします。

ステップ2:初回提案

ステップ1でお伺いしたお話を元に2案程度の間取り図とラフなイメージパースを作成しご提案します。敷地の都市計画法上の問題についても大まかな調査をします。建築のカタチは周辺環境に大きく依存しますので、提案するには敷地が決まっている必要があります。

ただ以下のような場合のシュミレーションとしてもお受けいたします。

・買うか迷っている土地があるが、買った場合にはどんなものが建てられるか知りたい

・すぐに建てたいわけでは無いけれど所有地に建てる場合にどんなことができるか考えたい

・今建物が建っている土地に解体して建てたらどうなるか知りたい

料金:提案費2万円

初回提案を受けて再提案を依頼される場合は追加1万円で再提案いたします。3回目以降の提案は設計申し込みを頂いてからになります。

ステップ3:基本設計スタート 設計申し込み

設計申し込みをいただき設計がスタートします。

基本設計とは一般に敷地における建物の配置、間取り、建物の外形といった大枠の方針を決める設計のことを指します。色や採用する製品の話もしますが、それらは主に実施設計において決定していきます。大枠の理念を間取り、外観に落とし込んでいく工程です。

ステップ2の初回提案を呼び水にこういうのはちがう、こういうのがいい、などと、初回提案を発展させたり、完全に別の案を作成したりして、理想を探っていきます。

図面だけでなく3Dを用いてなるべく具体的にイメージしやすくご説明いたします。

料金:申し込み時に着手金40万円

ステップ4:基本設計中盤 設計契約

基本設計打ち合わせ4回目頃にはおおよその建物の規模感が見えてくるため、それを元に設計料の総額を定め、設計契約を交わします。基本設計打ち合わせは基本トータルで10回前後です。間取りが概ね決まってくると構造、換気、省エネ、など次のステップである実施設計の作業も少しづつ開始します。

工事費の概算を出して予算に収まるかの検討もします。

料金:基本設計終了時に設計料の1/3-着手金

設計の前提となる大きな要望の変更が繰り返されるなどで打ち合わせ回数が基本を上回る場合には都度、追加料金が発生いたします。

ステップ5:実施設計

実施設計は材質や採用する製品を決定したり、窓・建具・造り付け家具・照明ボックスなどの細かな部分の作り方の検討、構造・断熱・換気などの性能面の検討、建築基準法や消防法などの法的問題の解決を具体的にしていく工程です。見た目に関わる部分を決めるため、部屋の雰囲気を決定づける重要な工程であり、お気に入りの空間となるかはここにかかっています。打ち合わせながら雰囲気のコンセプトを明確にして丁寧に見た目を決定していきます。

お客様と一緒にショールームを回ったりもします。

料金:終了時に設計料の1/3

終了時に設計料の1/3をお支払いただきます。

実施設計に入った後に基本設計へ戻るような変更が生じる場合には状況に応じた追加料金が発生します。

ステップ6:見積依頼&施工業者選定

3社ほどに見積を依頼します。総額の比較をするだけでなく、同項目の単価を比較して各価格が適正であるかを確認し、結果をお客様に報告します。その上で助言しつつ、お客様に施工会社を選定していただきます。

ステップ7:金額調整

選定した業者と話し合いながら、減額方法を検討します。必要に応じて計画を変更し予算に合った工事金額となるよう調整します。

ステップ8:確認申請など申請関係

確認申請とは建築基準法に則って設計されているかの審査を審査機関から受けることです。受理されないと着工できません。

確認申請図面および書類を作成し提出し、受理されるまで修正対応します。法に抵触する可能性のある問題については設計の段階から確認審査機関と協議をします(事前審査)。消防、保健所等への申請が必要な場合にも同様に対応します。

確認申請の際には申請料が発生します。

ステップ9:工事着工 現場監理 監理契約

着工までに現場監理のための契約をします。

現場監理とは設計した図面通りに施工されるよう現場を確認する作業のことです。また修正や変更が必要な場合に現場監督さん、お客様と解決に向けた協議をします。

ステップ10:完了検査 引き渡し 

確認申請を受けると申請内容通りに施工されているかの検査を完了時、場合によっては中間に受ける必要があります。検査に立ち会い修正が必要な場合は現場監督さんに連絡します。工事が終わると工事会社の検査、設計事務所の検査、を経て修正が必要であれば工事会社が修正をし引渡しとなります。

料金:設計料の1/3

引き渡し時に設計料の残りをお支払いただきます。

流れと設計の作業内容

図に上記のステップにおける主な作業内容と、設計スタートから引渡までの全体の流れを示しました。施工会社の仕事内容と混同されることも多いので施工会社の作業も色分けして示しています。

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